ぼやかないつもりのメモ(ブログ Ver)

つぶやきとメモの記録。更新はぼちぼち。

Dongting Lakeへ

今日の予定は住血吸虫症研究所でLi先生に会い、1時間ほどのミーティングのあと、湖周辺の村に行って調査地を選ぶことになっている。9時過ぎに研究所に着いたのだが、Li先生と科先生、さらに調査地の近くの住血吸虫症対策ステーションの所長のLiさんなどが部屋にいて、かなり緊張してしまい、話したいことの半分もしゃべれなかった。教授がかなりの部分をフォローしてくれたので助かったが、日本に帰ったら結構いろいろ言われそうだなぁ…。10時に研究所の車で村へ向かった。最初は感染危険地域へ案内してくれた。実際にフィリピンの時よりも川や池だけでなく、その周りにたくさんの貝が棲んでいた。ほとんどは乾ききって死んでいるようだったが、夏になって増水すると、地下に潜んでいる貝も出てきて罹患率が一気に上がるらしい。一通り感染危険地域の確認を終えると、住民の住んでいる地域へ向かった。だいたい危険地域からは少し離れているのだが、村の人はほとんど漁師らしく、ほとんどの人が水に触れるようだった。少しだけ話を聞いた限りでは、村の80%が感染しているとか、みんな2時から仕事をしているとか、どこまで本当かわからない返事が返ってきた。漁師だから、2時から仕事というのはありえるのだが、80%が感染しているというのは少し異常だと思う*1。まぁ、この辺は調査をしていけば、わかることだろう。少し村を見渡した限りではそれほど広くなさそうで、十分にひとりで歩き回ることができそうだったので、ほっとした。昼まで村の中をうろちょろした後に、ステーションに戻って、Hunan料理を食べた。噂に聞いていたほど辛さが目立たなかったのは、僕たちお客さんがいたから気を使ってくれたのか、それともこんなものなのかはちょっとわからなかったので、帰ったらZhouさんに聞いてみることにしようと思う。午後からは別の村に向かったのだが、2つ目の村に関してはほとんど見せてもらえなかった。いや、見たかったのだが、村に移動すると思った車が、そのままZhouさんの調査地へ行ってしまったので、もはやどうにもならなかった。実際に最初の村がかなり有力ではあったので、教授と相談して調査対象の村は最初の村に決めた。夜はLi先生の研究所の人たちと夕食を一緒に食べた*2。もちろん、Hainan島で、梅崎さんたちが受けた「カンペイ」攻撃には及ばないだろうが、なかなかのカンペイの嵐だった。しかもビールなしの白酒と赤ワインのみ。久しぶりに…。
id:takeshou:20041016

*1:後で聞いてわかったことだが、村の人はほとんどの人がプラジカンテルを処方してもらったことがないみたいなので、80%というのもありえないことはなさそうだ。しかし本当にその通りだったらかなり恐ろしい。

*2:蛇や蛙なども出てきて、初めて食べるものが多かったが、どれも美味しかった。どうせぱっと見ではわからないので、中国に行ったらぜひ試してみてはどうでしょうか?