ぼやかないつもりのメモ(ブログ Ver)

つぶやきとメモの記録。更新はぼちぼち。

Number

久しぶりにNumberを購入した。たまたまコンビニでみつけ、エメルソン&田中達也という見出しに惹かれたからだ。実際にその記事は面白かったのだが、後ろの方で信じられない記事をみた。本当にスポーツ専門誌の記者が書いているのか疑わしいものだった。Rusedskiのドーピング関係の記事だが、そこで記者はこのように書いている。
技術的な部分が勝敗を左右することが多いテニスでは、瞬発力やパワーが若干上がったからといって、それが勝敗に影響を与えるとは考えにくい。
もちろん、薬物の使用に関して、僕は反対なのだが、このコメントに関しては、テニスをまったく知らない素人がスポーツ記事で玄人ぶって書いているだけのひどい記事だと思う。テニスは見た目とは裏腹に非常に体力を要するスポーツだ。確かにゲームごとに一定の休み時間はあるものの、3セット(時には5セット)の間中、常に最高のパフォーマンスを維持するのは非常に困難である。技術というのは土台がしっかりしていないと発揮することが出来ない。そんな中、瞬発力、パワーが少しでも上がることは、1プレーでの消耗を減らし、技術を発揮する土台の維持に非常に貢献する。現実に今のテニス界は若く体力にありふれた世代に支配されつつある。体力がないと技術を発揮することは本当に困難なのだ。記者が書いているように、技術の影響力がもっと大きいスポーツならば、ベテランの入り込む余地はたくさんあるはずだし、テクニック偏重の日本人の進出する余地も大きいはずだ。実際にはそういう状況にないことからも技術だけがものを言うスポーツでないことは明らかだ。本来、この記事は薬物使用のデメリットを強調しようと書いた記事だろうが、結果として、テニスを間違って理解しているその記者の見る目のなさ、編集のチェックの甘さに本当にがっかりしてしまった。僕のように素人がWeb上でいろんなスポーツにぐだぐだ愚痴るのと違い、出版物である以上、それなりの質や正確さを求めて欲しい。いつもSports Graphicをうたいながらも、サッカーが多いなぁと思っているのだが、サッカーではなくスポーツと名乗っている以上、いろんなスポーツを一つ一つ正確に取り上げていって欲しいものだ。1スポーツファンからの苦情でした。